■痛くて甘くて特別で

●2015/08/19/修正完了しました。
まだまだ未熟ではありますが、よろしくお願い致します<m(__)m>




一体いつからその存在に惹かれていたのだろう。



恋焦がれる男の端正な顔を思い浮かべ、
本郷孝雄(ホンゴウ タカオ)は瞳を閉じた。


物心ついたころからずっと傍にいてくれた人。


この気持ちが、恋だと気付いた時にはもう手遅れで、
その思いを打ち消すことなんてできなかった。


誰よりも綺麗でカッコいい、
あゆ兄こと、12歳年上の従兄、久世歩(クゼ アユム)。

孝雄の通う学校の保険医だ。




孝雄の初恋は、今もずっと続いている。



そんな孝雄の気持ちを知ってか知らずか、
ただ単にからかっているだけなのか、
時々くれる、ご褒美という名のキスは、どんな高級チョコよりも甘い。


息をする間も与えられない程の、
ねっとりと食らい尽くすかのような妖しい口づけ。


そんな「ご褒美」を、いつからもらっていたのか、
孝雄は思い出すことができない。


その甘美なご褒美はいつもキス止まりで、
その先にあるものは常にはぐらかされてしまう。




はぐらかされればはぐらかされる程、
孝雄は歩への想いを募らせていく。



歩を抱きたい。
その肌に触れて、己の存在を刻み付けたい。

そう思うようになったのはいつからか。



14歳で思春期まっただ中。
そしてもう童貞じゃない。


歩の目の前で、クラスメイトの橘信哉(タチバナ シンヤ)を抱くことで、
それを証明したはずなのに。



「・・・っ・・・、う・・・・くっ・・・」


橘を抱いた時の記憶と、歩を抱く妄想が綯(な)い交ぜになり、
橘の顔が歩にすり替われば、
己の勃起を扱く手が自然と早くなる。


「あ・・・っ、・・・あ、ゆにぃっ・・・!」



ビュルッと噴き出す熱を、慌ててティッシュで受け止める。





こんな風に、歩をおかずに自慰行為をするのも
今に始まったことではない。


孝雄は妄想の中で、何度も何度も歩を犯しているのだ。



萎えた性器を綺麗にしながら、歩のあの時の言葉を思い出す。




後で、僕を・・・ご褒美としてあげるから・・・・ね?』
と、
あの時確かに、歩はそう言った。


孝雄が橘を犯したあの雑木林で、
確かに歩は、「僕をあげる」と、孝雄にそう言ったのだ。





あの日、橘を犯すようにけしかけたのは歩だった。


孝雄の気持ちを知っていながら、
橘で童貞でを捨てさせた歩は、一体どういうつもりだったのだろう。


自分をあげるつもりでいるのなら、歩で童貞を卒業したかったのに。


ただ、そんな我儘なんて言っていられない。


目的を達成した「ご褒美」でしか歩がもらえないのなら、
孝雄はそれをやるしかない。

それで歩を抱けるのなら、それでもいいと思った。



そもそも孝雄たちが橘に近づいたのは、
橘家の弱みを握る、もしくは、汚点を作り上げる為だった。



それにはこれが一番効果的だからと、
歩は孝雄をけしかけ、
橘とセックスをしている現場をカメラに納めた。



橘が、血の繋がっている兄弟で、
身体を繋げている旨を示唆する音声が取れたのは、
実はまったくの偶然だったが。



橘家の妾腹の弟が、男とセックスをしている映像だけでも
脅す価値が十分にあるわけでだが、そんな希少な証言の入った映像。

それを使って孝雄たちは、橘の兄、京一郎を脅した。



孝雄の父親の会社への契約打ち切りを撤回させるためだった。



全ては父の会社を守る為だ。


目的の為には手段なんて選ばない。


歩はそういって、叔父である孝雄の父を嫌っているが、
そういう本郷家の気質を一番受け継いでいるのは、
実は歩なのではと、孝雄は密かに思っている。



でも、そうでもして会社の経営に協力するのは
全て孝雄の為な訳で。




そんな歩だからこそ、孝雄は好きにならずにはいられなかった。




そんな歩を・・・望むものを本当にもらえるのだろうか。


それとも、またキスだけではぐらかされるのだろうか。


歩はいつもはぐらかす。
掴みどころがなく、常にサラリと躱されてしまう。



からかうだけからかって、
そして肝心なところではぐらかすのは、
孝雄をそういう対象で見ていないからなのだろうか。


いつも、いつまでも子供扱いで、それがもどかしくて、
歩の目の前で、言われるままに橘とセックスをしたのは、
もう子供じゃないってアピールしたい、なんて打算もあったのだけど。



ちょっとは嫉妬してくれるのかも、などと、期待もしてみたのだけど。



相変わらず、歩は飄々していて。




「・・・・はあぁ〜・・・」



・・・・やはり、期待はしない方がいいのかもしれない。


盛大に溜息をつき、
綺麗した自分自身をパンツの中にしまおうとした時だった。




「どうしたの?そんな大きな溜息なんかついて」



「え!?あ、あゆ兄!?」


いつの間にかそこに立っていたのは
今の今までおかずにしていた歩だった。




「え・・・えと・・・えと・・・あゆ兄、い、いつからそこに・・・?」


しどろもどろになりながら、剥きだしの股間を手で隠す。


「・・・いつからって・・・・孝雄が、ボクの名前を呼んでイク、ず〜っと前かな〜」

「え!?」


そう言って歩が近づいてくる。


「ふふ・・・そうだね。孝雄ってば、オナニーにすごく集中してたからね」

「・・・・っ!!」

歩が孝雄の横に腰を下ろすと、マットレスがギシっと音を立てた。
かぁっと頬が熱くなる。


「ふふふ・・・孝雄〜・・・今出したのに、もう大きくなってるよ?」


股間を隠していた手を歩に掴まれ、
そして外されれば、それは恥ずかしいくらいに勃起していた。


楽しそうに妖しく微笑む歩は、本当に美しい。


その美しい歩に、勃起を凝視されていると思うと、さらにそれは膨張し、
たらたらと蜜を零す。


「昨日も思ったんだけど、立派になったよね、お前の・・・」

恥ずかしさのあまり、孝雄は声が出せないでいる。



「僕がオナニー教えた時は、まだ被ってたし、もっと小さかったよね」

耳まで赤く染めた孝雄は、とうとう俯いてしまった。



そう、自慰のやり方を教えてくれたのは歩だ。
自分のペニスの変化と違和感を、父ではなく、歩に相談したのだ。





当時、まだ小学生だった孝雄に配慮したのか、
歩は自分のペニスが孝雄には見えないような角度で座り、
実演してみせた。


くちゅくちゅという音と、息を乱す歩。
とても綺麗でいやらしくて、そんな歩に孝雄は釘付けになった。

自分の股間がじんじんと疼いたのを、今でもはっきり覚えている。



うっ、と呻いた歩は、分かりやすいようにと、
ティッシュではなく、あえて手のひらに射精した。


「これが精液。もし、チンコがムズムズしたり、硬くなったら、こうやって抜くといいよ」

初めてみるどろっとした液体に、孝雄はドキドキしていた。

「ねぇ・・・これ、もし、こうやって出さなかったら、お腹パンパンになるの?痛くなる?」

「ははっ、ならないよ。
オナニーしなかったら、古いやつはおしっこと一緒に排泄されるし、
溜まった分は、『夢精』っていって、寝てる間に出ちゃうんだよね」


「へ〜・・・」

「でもさ、どうせ出すなら、気持ちよ〜くなった方が得じゃない?」

そう言って歩は、精液のついた手を孝雄の前に突き出した。
そして悪戯っぽく笑って、

「舐めてみる?」

そう聞いてきたのだ。



きっとからかい半分で、孝雄が嫌がると思ったのだろう。



でも、不思議と孝雄はそれが嫌じゃなかった。


返事をするでもなく、
気が付いたら、歩の手に舌を這わせていた。


「―-っ!おい・・・孝雄っ・・・!」


流石の歩も、それには驚きを隠せないようであったが、
無心にペロペロと残滓を舐める孝雄を制止することはなかった。












「うわっ!や・・・っ・・・あ、あゆ兄っ・・・何・・・!?」


当時の事を思い出していると、
突然の股間への刺激に、現実へと引き戻される。



「ふふ・・・なぁに?」

や、なぁにじゃなくて!!




イッたばかりで、ただでさえいつもより敏感になっているその部分に、
歩が、なんと、直に触れてきたのだ。



「ダメ・・・あゆ兄!」


勃起を楽しそうに扱きながら、ふんわりと美しく笑う歩。


繊細な手で溢れる先走りを茎全体に塗りつけ、
上下に扱かれると、
くちゅくちゅと、何ともやらしい音が響く。


「あっ・・・あっ・・・!あゆ兄っ・・・ダメッ」

人差し指と親指で、くびれた部分をくりくりと刺激し、
時折親指が亀頭を這い回れば、自然と腰が揺れてしまう。



「いやっ・・・ダメっ・・・ダメだったらっ・・・!」

「ダメしか言ってないね、孝雄・・・」

「あ・・・んっ・・・あゆ兄・・・あぁっ!」


孝雄はとうとう達してしまい、歩の手に精液をぶちまけてしまった。



「ふふ・・・まったイッたねぇ孝雄・・・」

そう言ながら、孝雄の放ったものを、歩はペロリと舐めてしまった。




「あ、あゆ兄っ!!」


恥ずかしさのあまり、思わず非難めいた声を出してしまう。

紅い舌が、白い残滓を舐めとっていく様は、
想像を絶する卑猥さで、
またしても孝雄の股間はズクズクと疼き、熱を持ってしまう。




それを見て取ると、歩はまたとんでもないことを言いだした。




「ねぇ、孝雄・・・僕の・・・舐めてみる?」


「・・・へ?」


驚いて歩の顔を見上げる。
いつもの、よからぬことを考えている時の、妖しくも美しい顔。


孝雄はこの顔に弱いのだ。


そして。

「ほら、舐めてごらんよ・・・・」

そう言って、目の前に突きつけられたの歩のそれに、孝雄は驚愕した。


「あ、あゆ兄・・・!?」

初めて見る歩のそれに、孝雄はショックを隠せなかった。


下手をすれば歩は、まるで、そんなものは付いていないかのような、
楚々とした雰囲気がある。

女女した顔立ちではないが、
中世的で、男臭さはみじんも感じないのだ。


でも、実際そこで勃ち上がり、主張しているソレは、
歩の綺麗な顔とは不釣り合いのグロテスクなモノで。


血管が浮き出る太くて長い陰茎、パンっと張った大きなカリ、
それは孝雄を怯えさせるには十分で。



歩は、そんな己のペニスに愛おしそうに手を這わせる。




「ほら、孝雄・・・・舐めて・・・?孝雄の舌で・・・ぺろぺろして・・・?」





壮絶に綺麗な笑顔で誘われて、そんな誘惑に勝てるはずもなくて。


そもそも、嫌なはずもなくて。



「・・・・うん」



そして孝雄は、誘導されるまま、歩のそれに唇を寄せた。


ちゅる・・・と先端の蜜をすすれば、
忘れもしない、いつかのあの味がした。

決して美味しくなどないが、孝雄はどんどん興奮していく。


だって、ずっと夢に見ていた。
歩のをしゃぶりつくして、イカせる妄想。

でもその妄想が現実になろうとしている。



具体的にはどうしていいか、分からないけど、
自分が気持ちいいと思う所を、必至に舐めていく。



自分の舌で、イってほしくて。



でも。


「ヘタだなぁ・・・」


クスクスと笑う声が聞こえ、

そして股間にうずめている頭を撫でられ、
髪が指に絡めとられていく。



「ふふふ・・・へたくそすぎて・・・かわいいね、お前は・・・ま、初めてだしね」



そしてそのまま髪を強く掴まれて、上向かされ、
歩のを咥えたままの、情けない表情が晒されてしまった。



「うぐっ・・・!」


そしてそのまま、頭を押され、
歩のモノがグッと喉の奥に突き入れられ、えづいてしまう。


「う・・・・うぐぅっ・・・」

何度も何度もそれを繰り返され、孝雄は苦しくて、
目で必死に歩に訴えた。

だけど、歩は楽しそう微笑むばかりだ。


もしかしてあゆ兄って・・・・・・・・・・・・、

・・・・・・・ドS・・・・・・・・!?



その証拠に、孝雄が苦しそうにえづけば、口の中の歩はさらに大きくなって、
苦い汁がどんどん溢れてくる。


歩が、悦んでる。



でも、苦しさにとうとう耐え切れず、
その勃起を、なんとか無理矢理に口から引き抜いたが、
歩は、またもや強引に口の中に突っ込んできた。



「んっ・・・・!ぐぅっ・・・!」



苦しくて苦しくて、涙が止まらない。
早く終わらせてほしい。



「ふふ・・・孝雄の涙・・・可愛いね・・・・・でも、やめていいなんて言ってないよ」

「ふっ・・・むぅっ・・・・」



苦しそうな孝雄の顔を、うっとりと見つめる歩だったが、
流石に可哀想だと思ったのか、一旦それを引き抜いてくれた。


「・・・そのうち、今のができるようになってね」


今後も、こういう行為が続くことを示唆され、
嬉しいやら怖いやら、
なんとも複雑な気持ちになっていく。



「ほら孝雄・・・続き・・・」

そう言って、口にペニスを当てられた。

孝雄は口をゆっくりと開き、歩の猛りを口内に迎え入れ、
そして再び舌を這わせた。



少しでも、歩に褒められたくて、
自分がしてほしいって思うことを、ひとつひとつ試していく。



先端の柔らかい部分をぺろぺろと飴を舐めるように舐めまわす。

両手で掴み、根元から先端へ裏の筋を、チロチロと舐めあげ、
そして茎全体を口に含んで吸い上げ、
舌でも丹念に愛撫していく。



「ふ・・・はっ・・・あゆ兄ぃ・・・」


孝雄は、歩の勃起したペニスに夢中になった。


でも、当の歩は、先走りこそたらしているけど、
想像と違って全然悦がってくれなくて。



ちらりと見上げれば、余裕の顔で孝雄を見下ろしていて。



でも、少しだけ蒸気した頬が、
少しは感じてくれていることを証明していた。



孝雄の舌で感じている。
それが嬉しくて。



そして孝雄は、もっと悦ばせてあげたくて、
先端から根元へと舌を滑らせて、
そして、歩への入り口へと舌を滑らせた。






「こら、孝雄」


歩の、いつもより低い声が下りてくる。




「あっ・・・!」



さっきから孝雄を撫でていたその手は、髪を掴んでそこから孝雄を引き剥がす。




「い・・痛いよ・・・あゆ兄・・・っ!」


「誰がそこに触れてもいいと言った・・・・?」

「だ、だって・・・、あゆ兄・・・?」




どうしてそんなに怖い顔をするのだろう。
歩は、自分をくれるといってくれたはずなのに。



なのに、今までに見たことのない、怒りを孕んだ歩の顔に、
孝雄は戸惑いを覚える。





「孝雄のくせに生意気だなぁ・・・・」

「あっ!」

その瞬間、がっしりと肩を掴まれ、
その細い身体のどこに、そんな力があるのかというほどの力で、
孝雄はベッドに押しつけられてしまった。


そのまま上に圧し掛かられて、
全く身動きができない。


孝雄は、歩の身体を押しのけようと試みるが、
歩の身体はビクともしない。



「どうして・・・どうしてだよっ・・・あゆ兄っ!俺に、あゆ兄くれるっていったじゃんっ!」

冷たく見下ろす歩に、
孝雄はおもわず声を張り上げた。




「うん。確かにそう言ったねぇ・・・・・。大丈夫・・・ちゃんと約束は守るから」

怖い顔から一転、そう言って、
ふんわりと微笑む歩にホッとする。



そうか・・・ちゃんともらえるんだ・・・。


でも。




歩に上から見下ろされると何か落ち着かない。

ざわざわしたものが全身を這ってくる。
なんか、こう・・・視線に舐めまわされているような・・・。



そして歩は、孝雄をじっとりと見つめてきた。


その目は妖しい欲望を孕んでいて、
孝雄は落ち着かなくて目を逸らす。


「・・・・孝雄・・・」


歩の指が、孝雄の顎を捉えたかと思うと、
唇に柔らかい感触が下りてきた。


「んっ・・・あ・・・ゅ兄っ・・・・ん・・・はっ・・・」



歩のキスは本当に巧みで、孝雄はいつも、トロトロにされてしまう。




卑怯だよ・・・あゆ兄・・・。

そう思いながら、どんどん歩の深い口づけに翻弄される。



「可愛いよ・・・孝雄・・・・」


「あっ・・・あゆ兄ぃっ・・・・んっ」




歩の舌は、口内を好きなだけ弄ぶと、
今度はちゅ・・・と孝雄の胸の突起を吸い上げた。

それはだんだん下の方へと降りていき、
そして次の瞬間、


「ひあっ・・・!やぁっ・・・・!」




孝雄のモノは、歩の口の中に、
ちゅるりと吸い込まれてしまったのだ。


「あっ・・・あゆ兄ぃ・・・!!」


ちょ・・・ナナナナニコレ!



初めての感触に、
引きはがそうと歩の頭を押し戻そうとしたが、
歩の口は、孝雄のペニスに吸い付いて離れない。



「やぁ、あゆ兄ぃ・・・だめっ!もっ・・・はぁっ」

コレは本当に舌の動きだろうかと思うほど、歩の舌技は巧みで。


先端の割れ目を細かい振動で抉ってきたかと思えば、
ぐるぐると一番敏感な部分を舌全体で撫でまわし、
かと思えば、一気に蜜を吸い上げる。



「ひあっああん」


予想のできない動きに翻弄される。



「あっ・・・あんっ・・・」



勝手に腰が動く。



歩の口内への吸引力は半端ではなく、
ぎゅうっとした強い圧迫感に、
歩の喉の奥まで飲み込まれていること気づいた。


さっき歩が孝雄にさせようとしたのは、きっとコレだ。

「あっ・・・や・・・だぁっ・・・」


噛み切られたら、歩がホントにゴクリと飲み込んでしまうのでは思うくらい、
その喉の動きに孝雄は一気に絶頂に上り詰める。


「あっ・・・あーっ・・・イくっ・・・・あ・・・ああっ!!」



そのまま、歩の口に放ってしまった。


「あ・・・ごめ・・・あゆ兄ぃ・・・」

はぁはぁと、息を乱したまま、潤んだ目で歩を見上げた。


だけど、なんでこんなに上手いのだろう。

理由は一つ。
こういうことをする相手がいるということだ。


嫉妬がむくむくと湧いてくる孝雄の見てる前で、
歩は、たった今、孝雄が出したものをペッと手のひらに吐き出した。


紅い唇から、
白い精液が糸を引きながら零れていく様は、とても淫猥で。



「あゆ兄・・・?」

歩はそれを、孝雄の萎えたペニス・・・ではなく、
その奥の秘部 に塗りつた。

「や・・・やだっ・・・あゆ兄!」



尻の割れ目を、精液で濡れた指がなぞっていく。
そして、


「い・・・痛ってぇ・・・・!」

突然の激痛に、何が起こったのを瞬時に察した。


「ほら・・・孝雄、そんなに力んじゃダメだよ・・・」


つぷ・・・と、あらぬ部分に挿ってきたそれは、明らかに歩の指だ。


「痛い・・・痛い・・・あゆ兄・・・抜いて・・・!」

「大丈夫大丈夫、す〜〜ぐに悦くなるから」


何度も抜き差しを繰り返され、
どんどん侵入は深くなっていく。


「っいっー・・・!」


痛みに目の前がチカチカしてきて・・・涙が止まらない。


「いや・・・だ・・・やだ・・・・あゆ兄ぃ・・・・」



だってこんなの違う・・・・!



「ウソ・・・・付き・・・あゆ兄をくれるって・・・言った・・・のに・・
ウソだけは・・・絶対につかない人だって…思ってたのにぃ・・・・」



「ふふふ・・・何言っているの孝雄・・・ちゃんとボクをあげるよ・・・・?」

「・・・・ふぁっ・・・あんっ」


今のは一体なんだろう。
ある一点を引っ掻かれた途端、激しい快感が一気に突き抜けた。



「僕は、嘘だけはつかないよ・・・孝雄・・・・」


孝雄の身体の反応を見るや、
歩はそこを、重点的にコリコリと攻め始めた。



「ひっ・・・やっ・・・あっ・・・・!」

(ちょ・・・待て・・、マジでこれナニ!?)


「ああん・・・・あっ・・・・」


ちゅぷ・・・と、指が増やされていくのが分かる。
増やされて、広げられて、ひくん、と疼いた気がして。


痛みだけでない、じんわりとした感覚が下半身に集まり、
意図せず腰がもじもじする。


それを見届けると、その指は引き抜かれた。


でも、ほっとしたのも束の間、
出て行った指の代わりにそこにあてがわれたのは、
嘘みたいに熱く、雄々しく猛っていて。


「いや・・・まさかウソでしょ・・・・!?あゆ兄・・・!」



でも、ウソなんかじゃなかった。






「だめ・・・だめっ・・・あゆ兄・・・あああああっ!」


その灼熱は、容赦なく孝雄の中へ入ってきた。





その圧迫感に息がつまる。
さっき感じた、一瞬の激しい快楽がふっとぶ程の痛み。



「ほら・・・ちゃんと『僕』をあげてるでしょ・・・・?」



「あっ・・・ああ・・・・あう・・・」


それはとうとう根元まで埋め込まれてしまった。


「ほ〜〜ら、全部挿った・・・・全部、孝雄が食べちゃったよ・・・・」



孝雄は苦しくて、はっ、はっと、と短く息をつく。



「ふふ・・・かわいいよ孝雄・・・僕のがずっぽりと納まってるよ・・・・ここ・・・こ〜んなに伸びて・・・」

そう言いながら、歩を包んでいる粘膜を、つーっと撫でる。



「あっ・・・・ふ・・・・ぬ・・・抜いてっ・・・苦しい・・・・」

「ふふ・・・・」


軽く微笑んだ後、歩はゆっくり抜いてくれた。



でも、圧迫感がなくなって、ホっとした途端、


「あああっ!」


歩は再び熱の塊を突き入れてきた。
今度は一気に突き上げられて・・・。



「あっ・・・・いっ・・・いや・・・だよ・・・あゆ兄ぃ・・・」


苦しさに涙が出る。




「孝雄・・・落ち着いて、ゆっくり息をしてごらん・・・・・」

「・・・ゅ兄ぃ・・・・・ひっく」

孝雄は、とうとう泣き出してしまった。


その涙を、歩の綺麗な指が次々に拭ってくれる。
歩は動かずに、じっとしていてくれて。




「ほら・・・吸って・・・・・・・そう・・・・吐いて・・・・・」



歩の優しい声に操られるように、それに合わせて深呼吸を繰り返す。




「そうだよ・・・孝雄・・・ほら・・・孝雄の中・・・僕の形に馴染んできたよ・・・・」

何度めかの深呼吸の後、
歩のその言葉で、改めて、自分の中にいる歩を意識した。





孝雄の中で、どくどくと脈打つ、熱い熱い・・・生き物。





「孝雄・・・僕を見て・・・・」

「・・・あゆ兄ぃ・・・・・」


苦しいはずなのに、別の何かがどんどんそこから湧いてくる。

さっきのように、じわりじわりと、
痛みとは別の感覚がどんどん湧いてくる。



「ふふ・・・僕ね、孝雄のその、あゆ兄って呼び方、好きだよ・・・・」

「あっ・・・」



ずるずるとゆっくり引き抜かれては、
ゆっくりと挿ってくる。

それがだんだんと、じんわりとした快感を運んでくる。



「あゆ兄ぃ、って、甘えて呼ぶ声が、とても可愛いよ孝雄・・・」

「あっ・・・あんっ・・・」

「もっと呼んで・・・孝雄・・・」



たっぷり濡れているせいか、孝雄の中が歩に馴染みきってしまったせいか、
いつの間にか、孝雄の中は、歩の怒張したペニスの抽挿を難なく許している。


じわりとした快感を追っていたのに、突然激しい快感が押し寄せる。



「ひっ・・・・あっ・・・あっ!」


それは、先ほど歩に引っ掻かれて、
激しく感じた場所だった。


そこは・・・ヤバイだろ・・・!


「だ・・・だめっ・・・・あんっ・・・あっ・・・やっ」

なんだか、自分の物とは思えないほどの、甘い声が恥ずかしい。


「・・・っ、ダメって、声じゃ、ないよね孝雄・・・」


孝雄の反応を見て取ると、
歩はその一点を狙ってくるように、ガンガンと突き上げてくる。



「あっ、あっ、あっ」

そこを突かれる度に、脳天まで突き抜けるような快感が襲ってくる。

「そ・・・こ・・・やぁっ・・・・あっ・・・!」

「ああ、孝雄・・・なんでこんなに可愛いんだろうね、お前は・・・・」

「あう・・・・はっ・・・・あん・・・あんっ・・・」



さらにそこを突き上げれられ、追いつめられる。


さっきまでの比較にならない程の快楽に、腰も声も、もう止まらない。



なにこれ・・・やべぇ・・・・!!



その長大な熱の塊に、何度も何度も抜かれては差し込まれて。


「はぁ・・・あんっ・・・・ああん・・・そこ・・・ばっか・・・やだぁ・・・・っ」

「ウソはよくないよ・・・孝雄・・・・」


「ああん・・・ああっ・・・!」



気持ちよすぎて、無我夢中で歩とリズムに乗っていく。

深く、早く、何度も何度も挿入される。

強烈な快感におかしくなってしまいそうだ。




だが突然、その動きが緩慢なものに変わった。



さっきとは違う快感。

ゆっくり挿れられてゆっくり抜かれて。


「あっ・・・・あっ・・・・ひっ・・・・」


じれったい快感。
これはこれで、泣きたくなる程に気持ちがいい。



勃ちあがってだらだらと粗相をしていた孝雄自身を、ふいに歩に掴まれる。



「あ・・・あゆ兄っ・・・あ・・・あんっ」

ペニスに巧な愛撫を与えながらも、歩の腰の動きは止まらない。
ぱちゅん、ぱちゅん、と卑猥な音が響く。


「ふふふ・・・信哉くんを抱いたのは、このおちんちんだったねぇ?」


扱きながら、何かを含んだような言い方をして、さらに孝雄自身を虐めてくる。



「や・・・だって、あゆ兄が・・・しろって・・・あぁっ・・・!」


緩慢な動きだったのに、突然、奥を激しく抉られ、
そのまま立て続けに突き上げられる。


まるで、なんだか怒ってるみたいだ。

これが嫉妬だったらいいのに。


そう思うくらいに、歩は激しく孝雄を攻めたてる。


「ひっ、あっ、あっあっ・・・・・っああっ・・・」




もう、孝雄のお尻はぐちゃぐちゃだ。

熱くなって、トロトロに溶けて、
歩に絡みついているのが、自分でも分かる。




繋がっている部分に目をやれば、赤黒い生き物が、
じゅぷじゅぷと音を立てて、自分の中を出挿りしてるのが見えた。


あ・・・・本当に・・・挿っている・・・・。

「あ・・・・」

あんなに大きくて太いモノが、
難なく出たり挿ったりしている様子に、
さらに感度が増していく。


「お・・・締まった・・・・」




「ひゃん・・・ああっ・・・あっ・・・・・っ」



激しい動きは緩慢になったり、ぐちゃぐちゃと掻きまわされたり。
それに加えて、孝雄の勃起への愛撫も止む気配もない。



「あ・・・あ・・・も・・・ダメっ・・・」

大きな熱が、快感が、孝雄を支配していく。




「あっ、あっ、・・・あゆ・・・あゆ兄っ・・・・イクっ・・・・!」

そう告げたとたん、歩は、
今まさに、熱を放出しようとしていた孝雄の猛りから、手を離してしまった。




「え・・・なんで・・・・ひっ」


仰向けで、開脚したまま腰を持ち上げられ、
上から激しく度も何度も突き挿れられる。


「あっ、あっ、あっ」



せり上がってくる放出感に、今すぐにペニスを扱いでイッてしまいたい。
だけれども、必然的に両腕も封じられてしまう体勢故にそれが敵わない。



「いやだ・・・あゆ兄ぃ・・・こすって・・・触りたい・・・!イ・・・イキたい・・・・!ああん」

「・・・イケばいいいでしょ・・・・この・・・まま」



訴えは聞き入れてもらえない。

歩に、容赦なく前立腺を何度も何度も突き上げられて。


「あっ、あっ、あっ!あゆ・・・に・・・何か・・・くる・・・・ひっ・・・・!」




瞬間、目の前が真っ白になり、孝雄はどこかに放り出された。
初めて感じる浮遊感に、孝雄は怖くなる。



精液を出した感覚はない。



「ああ・・・あ・・・・」


腿の内側が痙攣して、身体全体が性感帯になったようにピリピリして・・・。



「ふふ・・・ほ〜ら孝雄、初めてなのに後ろだけでイケたね・・・・・」


歩の声が、まるで水中で聞いているかのように遠い。



ぼやけた視界で歩を見つめれば、ニヤリと微笑んでいて。


「あ・・・あ・・・・」


つー・・・と、歩の指が、腹の上を這いまわれば、
それだけでビクンビクンと感じてしまう。


どこもかしこも敏感になっているようだ。
それなのに。


「や・・・・いやあぁっ!!あっ・・・あっ」

前立腺への突き上げが再会される。
狂ったみたいに、喘ぎ続けることしかできなくて。

「いやっ・・・ひっ・・・あっ!!あぁあ!!」

「・・・っ、孝雄っ・・・!!」




激しい突き上げの果てに、歩が孝雄の中でその熱を放った。
あつい感覚がジワリと広がる。





互いの上がった息が、室内に響く。



「母さんたちに・・・・・」

聞かれたかも、という言葉を続ける前に、自分の枯れた声に驚く。





「大丈夫。出かけてるよ・・・・叔母さん、今日は帰らないって言ってたからね・・・。」

「・・・あ・・・だからあゆ兄、来て・・・くれたのか・・・・」




両親が帰ってこない日は、
歩は孝雄の面倒をみるために、よく泊まりに来てくれるから。



「ね・・・あゆ兄ってさ・・・・」

「ん?なんだい・・・・?」

「や・・・何でもない・・・」


初めての孝雄を、後ろだけてイカせるくらい・・・上手な歩。
釈然としない気持ちがむくむく湧いてくる。


今、腕の中に居ても、幸福より不安が大きい。



きっと歩は、愛がなくたって相手を抱ける。

そんな風に思えたが、ふと、橘とのセックスを思い出した。

「ああ、そっか・・・俺も同じか・・・・」

そう呟いたとき、



「孝雄」


ふいに呼ばれた。



「・・・ん?何?」

「・・・愛がないのに、セックスするのってどう思う?」


思わずドキリとする。


それは、今のこの行為にも、愛はなかったということだろうか。


それとも、愛もないのに、橘を抱いた孝雄のことを非難しているのだろか。



「・・・・・わかんない・・・。いいことでは、ない気がするけど・・・」

実際に、それはわからない。


子供の頃、もっともっと純粋だった頃、
キスですら、結婚する人としか、絶対にしちゃいけないと思っていた。



でも、少し成長して、
歩に恋をして、
橘とセックスして・・・。


実際、そういう経験をしてみると、
美しかった純粋な心は、突然、価値観を変えてしまう。



父親の会社の為に、橘を抱いた。

橘のことは、もちろん普通に好きだったし、可愛いとは思うけど、
それでも、恋愛感情は皆無だった。


それでも孝雄は、橘を抱けたのだ。




・・・もし、今後、歩との身体の関係を継続できないとしたら?

そうなったら、やっぱり孝雄は、誰でも言いワケじゃないけれど、
好きでもない相手と寝るかもしれない。


「難しいね・・・」



「・・・そう?僕は、別に合意ならいいんじゃない?って思ってるけどね」


「・・・・え?」


「気持ちよければそれでよかったし、楽しければなおよし」

「・・・・・・・」


分かってはいたけど・・・歩のそういう考え方には
やっぱり複雑な気持ちになる。




「どうせ楽しむなら、もちろん好みのコとヤりたいし?
そうそう、京一郎くんとかさ、実はかなり好みなんだよね〜」

「・・・え・・・・?」


思わず、げっ、という顔をしてしまう。


確かに京一郎は男前ではあるが、
あの身長とあのガタイを・・・・抱きたいと思う心理が理解できない。

と、思って、自分の身体も結構な筋肉質だと気付く。



「京一郎くんってさ〜〜結構可愛いのよね〜。ああ〜・・・啼かしてみたいねぇ〜」

その顔は、うっとりとしていて。



・・・もしかして、あゆ兄の趣味って・・・。



「・・・橘のことは?」

「ん〜〜〜あの子は・・・信哉くんは好みじゃないねぇ。
あんなコ啼かせてもつまんないし」



「そ、そう・・・・」



なんだこのピロートーク・・・って思っていたら。


「な〜〜んてね。ちょっと話が脱線したけど・・・ま、遊びと愛は違うワケよ、孝雄」

突然、歩の声が真面目なトーンに変わった。


「・・・え?」

「なんていうかさ・・・、お互いがフリーで、合意なら、
破廉恥かもしれないけど、セックスを楽しむのは悪いことじゃないって僕は思っている。
もちろん、ゴムするとか・・エチケットは守るってことが前提ね・・・」


「・・・そ・・・なんだ・・・?」


「でも、本気で好きなコと思いが通じて結ばれて・・・そして、恋人になったら、
そのコ以外とは、しちゃいけない・・・とは思うよね」


「・・・ん?・・・う、うん?」

・・・なんでこんな話になったんだろう・・・・?


「・・・結ばれちゃいけないって思って諦めてさ・・・。
自棄ってわけじゃないけど、割り切って遊んじゃうとかって・・・
まぁ、・・・しょうがないって思わない?」


じ・・・と孝雄を見つめてきて。


そこでハッとした。


もしかして歩は、
これまでの自分の乱れっぷりを、正当化しようとしているのかもしれない。


好きでもない橘を抱いた孝雄を責めているわけでななくて、
今までフリーダムなセックスを繰り返してきた自分の、
弁護をしているのかもしれない。


でも、となると、
諦めてた好きなコって・・・・。



「やっとお前を抱けた・・・」



「・・・え?」



「本当はね、ずっとお前をこうしたかったんだ」

「あっ・・・・ん」


すでに復活している勃起を、歩は孝雄の蕾に埋めていく。


「あ・・・・あ・・・」


根本まで埋め込むと、再び抽挿を開始した。



「あ・・・あんっ・・・」


「・・・昨日、京一郎くん・・・がさ、信哉くんを抱いてるって知った時・・・
なんかさ・・・、僕だって孝雄に手ぇ出してもいいんじゃない?って・・・思ったんだよね」


いやいやいや・・・それはちょっと違う気がするが。


「従兄だし・・・お前はかわいい弟みたいなもんだしね・・・。
大事にしなきゃって・・・キスだけで我慢しなきゃって・・・思ってた・・・」

そう言ってゆっくりと奥を突き上げてくる。


「・・・んっ・・・あぁっ」



「血の繋がりが濃い二人がヤってんのに・・・なんで僕が我慢しなきゃならないの?って」

「あ・・・あゆ・・・に・・・い」


「僕のザーメンで、孝雄の中・・・ぬるぬる・・・。
僕ね・・・ゴムつけないでセックスするの、初めてなんだ・・・。
中出しするの・・・初めてなんだよね・・・」


「あっ・・・あぁっ」


「お前は・・・信哉くんの中に・・・出しちゃったけど・・・ね」


やっぱり、歩の言葉には嫉妬が混ざっている気がする。

橘と交わったことには平然としているのに、
中出しに関してだけ責められるとは、ちょっと複雑だ。



「ふふふ・・・・僕のこと、抱きたいって思ってたろ、孝雄」


「・・・えっ!」

そう言って、腰を動きを止めた歩の顔は、意地悪く笑っている。



「バレバレだよ。でもね残念。
僕の方こそ、お前をアンアン啼かせるのが、夢だったんだよね〜〜。
・・・まぁ、叶うなんて思ってもみなかったけど・・・」


「・・・・・・・・・」




「僕の理想通りに、身体も育っているしね〜〜」

「・・・・そうですか・・・・」

「想像以上に、具合も良いしね」

「・・・・」

・・・具合言うな・・・・。


「ふふ・・・孝雄・・・僕を抱こうなんて一億年早いよ・・・・」



・・・・・・一億年ですか・・・・・。




「・・・孝雄の童貞を食ってあげられなくてごめんね。
・・・でも、可愛い信哉くんで卒業できるんだったら、
ある意味ラッキーかなって・・・思ったんだよね」



・・・ああ、そういうことか・・・。




「でも・・・もう、孝雄を誰にも抱かせない」


・・・いや、俺を抱こうなんて物好き、あゆ兄くらいのもんだよ・・・。

そう、心の中でツッコむ。



「今後、跡取り問題で、孝雄が嫁さんもらったとしても、
僕は、お前を手放すつもりはないよ・・・孝雄・・・お前はもう、僕だけのモノだよ・・・・」

そう言って、再び律動を再開させた。

その言葉で、全てのモヤモヤが吹き飛んでいく。

「あ・・・あっ・・・あっ、あんっ・・・」


自分はちゃんと、歩に愛されている。
そう思ったら・・・嬉しくて嬉しくて、涙が出てきた。


「あゆ兄・・・あゆ兄・・・好きっ・・・」


「・・・うん・・・知ってるよ・・・」



歩の腰が動きが早くなる。

そして、今度は二人同時に絶頂を迎えた。










「・・・ゴメンあゆ兄、・・・ちょっと・・・寝かせて・・・」


立て続けに貫かれて、流石に身体がキツイ。



「ふふ・・・いいよ・・・ほら、特別」

そう言って、歩は腕を突きだす。



腕枕なんて、何年ぶりだろう。

これもきっと、孝雄だけにしてくれるの特別な行為なのかもしれない。


後始末したいとか、いろいろなことを考えていたけど、
その硬い腕に孝雄は頭を乗せて、歩に甘えるように抱きついた。

安心する、愛しい胸に包まれて、
孝雄の意識はスーッと深い眠りに堕ちていった。



終わり

【当時の後書き】
え〜、はい。誰も待ってはいませんでしょうが、久世と本郷のお話、書いてみました。
え?本郷が攻めだと思ってた方・・・・・申し訳ありません。

攻気分の受を、あんあん言わせるのが大好きなんです、私。

私のキャラ全員の中で、「キング オブ 攻」を選ぶとしたら、久世(あゆ兄)は結構上位にいるような気がします・・・。


それはともかく、信哉とのこととか、反省している感じを入れようかと思いましたが、
ちょっと雰囲気が壊れてしまうので、外した文章があります。

せっかくなので、ちょっとおまけで、この下に掲載↓↓↓





孝雄は夢を見る。




そして、そこには橘が立っていて。

孝雄は、橘に謝ろうと近づくけれども、
走っても走っても、、橘に近づくことはできなくて。


孝雄が大声で謝ろうとするけれど、なぜか声も出なくて。





そうしていると、橘が孝雄に気づく。




可愛い笑顔は硬直して、恐怖の表情に変わる。

孝雄が最後に見た、京一郎に怯える橘の顔に。



きっと、孝雄の罪悪感が見せる夢。





実際、抱くのと抱かれるのは・・・・、心も身体も、
こんなにも、受ける負担と衝撃が違いすぎることを知った。


自分の犯してしまった、事の重大さを、孝雄は理解して、
そして涙が、出た。






「ゴメン・・・橘・・・・」


やっと声が出た時には、すでに橘は消えていてた。
夢の中ですら、謝罪の言葉は、橘には届かなくて。



孝雄は暗闇に座り込んで、動けなくなった。

ただただ、静かに泣き続けた。






うっすらとした意識の中で、優しく顔に触れる何かに気づく。
現実でも泣いていたようで、歩がそっと、孝雄の涙をぬぐってくれていた。


少しだけ複雑な表情を浮かべながら。






「大丈夫、孝雄・・・ゆっくりお休み・・・。きっと大丈夫だから・・・」

「う・・・っ・・・・」


ちゅ・・・と、歩の唇が下りてきて、
孝雄は歩にしがみつく。


「うう・・・」



あれから橘はどうなったのだろうか。
今頃、京一郎に、相当酷い折檻を受けているかもしれない。


孝雄たちのしたことは、決して許されないことだ。



今になって、怖くなる。

その不安を拭うように、孝雄は、歩にしがみついて
ただただ、静かに泣き続けた。





(おわり)
【当時の後書き】
そうなんです・・・二人とも、根っから悪い人間ではないんです・・・。

同じ過ちを繰り返さないことが大事・・・なんですよねっ・・・!

(2012/06/24)


【改めて後書きby2015/8/19】

え〜〜・・・改めまして、「痛くて甘くて特別で」、修正完了しました。

改訂にあたり、当時のまま、本郷(孝雄)の一人称でいくか、
どうせ改訂するならと、本郷目線の三人称にするかで迷いましたが、

最終的には、本郷目線の三人称で落ち着きました。


修正前を覚えている方は少ないでしょうが、
かなりマシな感じに仕上がったと思います。

もちろん、文章力も言葉のチョイスも、まだまだではありますが(;^ω^)


この二人にも、結構な思い入れがありますね。
本郷は、久世(歩)のケツを虎視眈々と狙いますが、
きっとこれからもサラリと躱され、そして自分がアンアン言わされることでしょうw


その後の話とか、
また、別な主人公を使って脇役として活躍させるとか、
そんな日がくればいいなと思っております。


なにはともあれ、
このような駄作を読んでくださり、
本当にありがとうございました<m(__)m>

2015/08/19  ちいた