蜜月

その後のショートストーリー。
しょうもない駄文ですよ。バカ話にお付き合いください。

「あっ、あっ!ああぁっ!やぁ・・・にい・・・ちゃ・・・・やだぁ・・・も・・・やだ・・・!」
「今日は新婚初夜なのに・・・お兄ちゃんが張りきらないで誰が張りきるの?」

「ん・・・あああっ!」



そう。今夜は新婚初夜なのだ。



 


高校在学中に、勇太の苗字が変わることは避けたかったが、俺の勇太が、
誰のものとも分からない姓を名乗っているのが気に入らなくて。



今日、正式に勇太を俺の養子として迎えた。
まあ、俺としては、和田家に取り返したつもりだが。





だから、俺と勇太は実質は兄弟だが、戸籍上では親子、
・・・・・俺の中では夫婦、という関係なわけで。



新婚初夜に張り切るのは夫の務めだろ?




筑波勇太が和田勇太に変わった・・・いや、戻った。


和田勇太。

本当に、正式に俺のものになった証。
・・・だったら当然、張り切るでしょ。



「・・・言ってごらんよ、お兄ちゃんのちんちんが好きだって・・・前に言ったろ?」
「や・・・やぁ・・・!言って・・・ないもん・・・!」



「いーや、言ったぞ?兄ちゃんのちんちん好きだって。」
「やぁ・・・!」



「ほら、勇太言わなきゃ抜くぞ?」
「やだぁっ・・・抜いちゃ・・・ダメっ・・・!!」
「もうヤダって言ったり、抜いちゃダメだと言ったり・・・ワガママさんだな。ほら、言ってごらん。」



「う・・・うう〜・・・!!え…エロおやじっ・・・・!」
「ほう・・・そのエロおやじに突っ込まれて、あんあんよがってイキまくってんのは
どこのエロガキだ?」


「ああん!!」



ぐんっと、腰を突き入れてやる。
緩慢だった動きを急に激しいものに変えてやる。




「あっ、あっ、あっ、あっ!」
「ほら。言ってごらん・・・・」



「ああんっ、あっ、あっ、ああん!」



「ああ、そうか・・・お兄ちゃんが激しくしすぎるから言えないの?どれ・・・」



再び、動きをゆるめて、勇太好みの速さに変える。



「ん・・・・あ・・・・あっ」
「ほら、言って?」





「ん・・・お兄ちゃんの・・・ちんちん・・・好き・・・なの・・・!」
「じゃあ、お兄ちゃんと、お兄ちゃんのちんちんと、どっちが好きなの?」
俺は動きを止める。



「!!」



「ねぇ、勇太。どっちが好き?」

「や・・にいちゃ・・・動いてっ・・・動いてぇ・・・!」


「ほお・・・勇太はお兄ちゃんより、ちんちんを選ぶんだ・・・・。」


「ち・・ちがっ・・・」



「じゃあ、兄ちゃんのちんちん切り取って、お前のココにずっと ぶっ刺しとくか?」
「やだ・・・!」


俺と勇太の結合部を指でなぞる。
そう言えば昔、アベなんとかって、そんな感じの事件があったっけ、


などと思い出しながら。





「お前は兄ちゃんのちんこで、一人でオナニーしてろよ。」
「・・・やあっ・・・!」


「だって兄ちゃんのちんちんの方が好きなんだろ?」

「うう〜・・・!お、・・・お兄ちゃんの・・・・おちんちんだから・・・好き・・・なのっ・・・・」



腰の動きは止めたまま、指だけで、めくれた結合部をなぞり続けているせいか、
勇太は我慢できずに、自ら腰を揺らめかせる。



「ほお、・・・どうして?」


「き・・・気持ちいいからぁっ・・・!!も・・・やだ・・・意地悪しないでぇ・・・!!」
「ほんとに・・・可愛いな・・・お前は・・・。」



「お兄ちゃん・・・が好き・・・!お兄ちゃんだから・・・気持ちいいのっ・・・!だから・・・
だから動いてっ・・・!!」





「ははっ・・・お前の可愛さは凶悪だ・・・。」
止めていた腰を、ぐっと中に入れ込む。



「あ・・・ああっ・・・ん・・・」
勇太の好きな動き。


入れる時は思いきり突き上げて、抜く時はじれるほどにゆっくり。




もともとココは、抜く時に感じるようにできているらしい。


勇太が感じるほど、内壁も俺に絡に絡みついてくる。
 


粘膜をこする独特の、ぬちゃ、ぬちゃ、という音が、俺と勇太の繋がりを意識させる。





「あ・・・あっ・・・にいちゃん・・・・き・・・もち・・いい・・・ん・・・!」

だんだん、互いに息が荒くなる。



粘膜も、互いを取り込むんじゃないか、ってくらい馴染んでくると、
こんな生ぬるい動きじゃ物足りなくなってくる。



スピードを少しずつ速くしてやる。



じわん とした痺れた快感が、下半身から指先までつきぬけるように駆け巡っていく。



「勇太、力・・・抜いて・・・その方が気持ちいいんだよ?」



「やあ・・・あっ、あっ、あっ、あっ!」



声の感覚が短いのは、感じまくってる証拠?
イクのが近いかもしれない。



勇太の中も、俺に止めを刺すかのような動きに変わってきた。





イキたければお前一人でイケばいい。
お兄ちゃんはまだ、お前を抱きたい。


齢30歳にして、勇太限定のこの持久力。
我ながら脱帽だ。



「ふっ・・・あっ、あっ、あっ・・・ああんっ」

ああ、いい顔だ・・・もうすぐ・・・この子は・・・イクな・・・。


そのとき、不意に、俺の意地悪心がじわりと広がる。







「あっ・・・・・ん、・・・・・え!?に、兄ちゃん・・・・!?」


さあ、どうする?勇太・・・。


「に・・・いちゃ・・・・なんで・・・なんで・・・抜くの・・・!?」
そう。勇太がまさに今からイキますってときに、俺は勇太の中から自分自身を引き抜いた。





「やあ・・・にいちゃ・・・ヤダ・・・!」


「ヤダ?どうして??」



「う・・・うう〜・・・も・・・にいちゃん・・・」


「こういう時は、どうすればいいと思う?」




「う・・・ううっ・・・ぐすっ・・・」


「泣いてないで、可愛くおねだりしてごらん?」


見れば、イキそびれた勇太自身と、さっきまで俺が入っていたそこがひくひくしている。



そして。



勇太の視線は、相変わらず俺の熱杭に釘付けで。





「やっぱり勇太は、お兄ちゃんじゃなくてこっちのが好きなんだ?ほら、言ってごらん。
今、欲しいモノを言ってごらん。」


勇太の目の前で、俺は自分の昂りをゆらゆらと揺らめかせる。
勇太が、唾を飲み込むのがわかった。




「お・・・おにいゃんの・・・・・・挿れてぇ・・・っ!」


ああ、そんな顔して言うんだ・・・。





勇太、それはね、淫乱女のする顔だよ?



欲しくて欲しくてたまらない、なんでも突っ込みたがる淫乱女の。





でも、その顔を見せるのは、お兄ちゃんだけなんだよね?



「お・・・ねが・・・挿れて・・・ぐちゅぐちゅに・・・してぇ・・・!」


「ぐちゅぐちゅにして、どうしてほしいの?」


「にいちゃん・・・にいちゃん・・・!」



とうとう、自分の指を秘孔に突き入れ、抜き差しを始める。
勇太の指の間から、何度か出した俺の体液が漏れてくる。


「そんな指・・・・にいちゃんの代りにはならんだろ?」
「だって・・・欲しいの・・・お兄ちゃん・・・!」



「ふふ・・・俺のちんちんがだろ?」
こくこくと、頷く。
とても必死に。





弟で、息子で、恋人で妻。


兄で、父で、恋人で夫。


きっと、俺達みたいな関係は他にはない。

特別な・・・関係。








「ああ、・・・そうだったな・・・。今日は初夜だったな。優しくしなければならないんだったな。
お前が可愛いすぎるから、忘れていたよ。」


自分で弄っている勇太の指をソコから引き抜いて、俺は自分のを握らせてみる。


勇太はうっとりとした表情で、片手では納まりきらない俺のをゆっくりしごきだす。そして、



自ら、自分の蕾へと俺のを導いていく。




「兄ちゃん・・・ココ・・・ココ・・・来て・・・兄ちゃんので、掻き回して・・・」
当てられたそこはヒクリと蠢いて、自ら飲み込もうとする。


「・・・はぁ、とんだ淫乱だな・・・勇太・・・。いいよ・・・お望み通り・・・・」
「あ・・・・あああっ」


「掻き回してやるよ。」


俺は、一気に熱杭をそこへと潜り込ませた。


 

あとは・・・もう無我夢中でお互いにリズムにのっていく。





「ああっ、ああっ、あっ・・・っく・・・ふ・・・ん!」
「勇太・・・!」




腰を大きくグラインドさせ、勇太の望み通り、ぐちゃぐちゃに掻き回してやる。


「ひうっ!はぁっ、ああっ、ふっあああ・・・!」
ああ、やっぱりもう、優しくなんて無理だ。



俺もこいつも、もうそれじゃ物足りない。


 

激しく強く、ゆさぶって、突いて、掻き回して――――俺の熱で、中を浸す。



俺の熱で、勇太を悦ばせる。
勇太の熱で、俺は満たされる。



ここから出たくないほどに。



「・・・っく・・・!」
「あ・・・ああ・・・あっ・・・にいちゃん・・・!」





イッたのはほぼ同時で。





同じように、荒くなった呼吸を整えて。






勇太が俺にしがみつき、脚を絡めてくる。



「ゆ・・・勇太・・・さすがにもう兄ちゃんも出ないぞ?」
ちょっと焦る。



「違うの・・・」

勇太はきゅ・・・と力を込める。



「お兄ちゃん、俺達・・・新婚さんなんだよな?」



ああ・・・新婚・・・。



なんていい響き・・・。





「ああ、そうだ。」
「へへ〜」



甘えるように、顔を摺り寄せてくる。



「お兄ちゃん・・・・・・今日は・・・中にずっといて・・・・?」
「・・・何!?」


「・・・お願い・・・抜かないで・・・・。」


「ゆ、勇太・・・」



「・・・・・ダメ?」


いやいやいやダメなはずないだろむしろありがとう俺もそうしたかったからちょうどよかった。





「・・・いいよ。じゃあ、今日は兄ちゃん・・・、おまえん中にいる・・・」

「ねえ・・・。お兄ちゃん・・・。」


「・・・ん?」





「俺を独りにしないでね?」

俺は返事の代りに抱きしめる。



俺を包んでいる勇太の中が、一瞬、キュンと縮んだ。







「あっ!」


「・・・どうした、勇太?」


俺の胸に顔をうずめていた勇太が突然声を上げ、
そして、なにを思ってか俺の顔をじーっと見ている。


「な、何だ?どうした?」



そして・・・。





「へへ〜。これからもよろしくね。パパ〜。」



ぱ?


パパパパ、パパ!?

「あっ・・・ちょ・・・にいちゃ、何また大きくなって・・・ん」
ああ、もう!この子は!!


俺はこの可愛いクソガキの口をキスでふさいだ。


くそ!なんでお前はそんなに可愛いんだ!!



「ぷ・・・はっ、にいちゃ・・・もう出ないって・・・!」
「い〜や頑張れば、あと10tくらいは出るかもな。」



「あっ・・・あっあっ・・・やだ・・・やだ〜・・・あっ!」


「よ〜し、パパがんばるぞ〜」


「あっああっ、言わ・・・なきゃ、良かっ、た・・・・ああん・・・!」



ああ、パパ・・・か。


うん、悪くない。
 


そのうちダーリンとか呼ばせてみるか・・・?








兄弟で親子で、恋人で夫婦。





俺たちの蜜月は始まったばかり。





 FIN
読みかえしたら、やたらちんちんという言葉が多くて恥ずかしいですが。
でも、ちんちん と ちんこ って、ひらがなで書くと、可愛い感じがしませんか?

ああ、私だけ?

ただ単にバカップル(ってまだ使ってるのかしら、この言葉)な
二人を書きたかっただけなんですが。

らぶらぶです。
勇太は最初のヤンチャっぷりが詐欺のように可愛くなったな〜と思います。



2009/04/05