サンハイツ後編



痛みに耐えている一成がかわいくてかわいくて。





本当は、今にもイきそうになるのを、余裕なフリして必死で耐えてる。

スウェットの中の俺の分身は、ビンビンの準備万端で、
ホントは今すぐにでもぶち込んで掻き回してやりたい。



一緒なんだぜ、一成。


 


余裕なんで無いけど、でも、カッコよく見せたいじゃん?
だから、そんなに悔しそうな顔しないで・・・。



でも、ま、そんなことは言ってあげないけどね。



「ん〜、この辺なんだけどなぁ」

「・・・・・・いっ!!タカ・・・ごめん・・・も・・・痛い・・・!」

指を3本に増やして丁寧に、丁寧にほぐしていく。



男とのセックスは知識としてはある。
男から告白されたことだって一度や2度じゃないから。


けれど、実際やるのは初めてで、一成とじゃなければ絶対に無理。


きっと特別なんだ、一成は。


特に色が白いとか、女みたいだとか、
全然そんなことはなくて、まったくの普通なんだけど。

なのに、触れてみたらその肌は、
まるで俺のためにあつらえたかようにぴたりと馴染んできて。



俺の為の一成なんだ、と。
俺の為に、在るんだと。
俺を、独占欲が支配していく。



一成への甘い入口は、指で掻き回すたびにぐちゅぐちゅと卑猥な音がする。
相変わらず一成は痛みを必死に耐えている。



・・・・って思ったんだけど・・・。



「・・・・・ひっ!!」



急に一成の体がビクンと跳ねた。
一成が反応した辺りをさぐってみると、ちいさな突起のようなものに指が触れる。



「ああんっ!」

またしても好反応?もしかして・・・。


そのポッチをぐりぐりと刺激し、他の指をばらばらに動かしてやる。



「あっ、あっ!あ・・・ん!だめ・・・!!」



そっかぁ。
ここなんだ。



見〜つけた。


 


「・・・へぇ〜・・・ここがいいんだ・・・カズ・・・」

思わず顔がニヤけてしまう。
お前の反応が楽しくて嬉しくて、そして。



「そんなに気持ちいいの・・・?だったらもっと弄ってあげる・・・。」


なんでかな・・・。


イジワルしたいくらい、かわいいよ、一成・・・。








****




「そんなに気持ちいいの・・・?だったらもっと弄ってあげる・・・。」


意地悪な顔で、鷹時はそう呟いて。



「んっ・・・ダメっ、そこ、も、ダメぇ・・・タカぁ!!」

「そんなかわいい声でそんなこと言われて、やめてあげられると思う?」

一成の反応は予想以上で、鷹時を煽る一方だ。




痛みで萎えていたらしい一成自身は、先ほど見つけた前立腺を刺激することで、
さっきみたいに元気よく起ちあがっている。



おまけに、嬉し蜜?までこぼしている。
そんな状態なのに、言葉通り、鷹時がやめてくれるはずもなくて。

一成の反応に気を良くしてか、鷹時は執拗にその突起を嬲リ続けた。



「あっ!あっ!あっ!あああんっ!」



大きく痙攣して、一成から白い液体が勢いよく飛び出す。


「・・・・え?おい、カズ・・・まじかよ・・・早くね?」



鷹時は顔にかかったそれを、空いている手ですくい
、ぺろりと舐めながらからかってくる。



「だか・・・ら、ダメって・・・言ったじゃん・・・」


涙ぐみ、今にも泣きそうな一成の表情は、
鷹時をどうしようもなく、たまらない気持ちにさせる。



確かに、女との経験もない一成が、
いきなり前立腺への刺激に耐えられるなずもなくて。



「へぇ・・・そんなにいいんだ?もしかして、お前、初めてのくせして後ろでイけんじゃね?」

「な・・・に言ってんの!?そんなわけな・・・あっ!もう・・・やめっ・・・タカ!!はぁっ・・・!」




埋め込まれていたままになっていた3本の指が再び蠢きだす。
今度は迷いなく、一成の感じるポイントを攻め立てる。


「あん・・やぁ・・・、も・・・タカ・・・・やだ・・・あっ・・・ん!」



もう聞こえるのは一成の喘ぎ声と、くちゅっ、という水っぽい音で。



一成への入口の粘膜は、念入りに溶かされて、もう とろっとろのぐっちゅぐちゅで。
先ほどの硬質な異物感の痛みが嘘のように、鷹時の指に絡みついていて。



つまりこれは。



「あ・・・あ・・・・ん・・・!・・・んう・・・!」

そう、激しいモノの侵入を期待しているわけで。
ひくひくと疼いて、中に引き込むうような伸縮を繰り返す。



何かを、思いきり突き入れてほしい・・・・!



もうそれだけが、全身を蝕んでいく。
じわりとした快感で、頭は白くぶっとんでいく。



「あっ!タカ・・・タカぁ・・・!」

こんなに意地悪なのに。

でも、呼びたいのは、鷹時の名前で。

鷹時しかいなくて。



「・・・タカ・・・!タカぁ・・・!!・・・ねがっ・・・い・・・!はやっ・・・!」





鷹時の方こそ、もう、余裕がないようで。



「カズっ・・・ちから・・・抜いてろよ・・・!」

鷹時は限界まで張りつめた熱杭をスウェットから取り出し、
一成の溶けた入口へとあてがうと、勢いよく一気に突き入れた。



「ああああっ!!あぅ・・・!」

「・・・っつぅ・・・!まじかよ・・・きつっ・・・!」



散々ほぐされたそこは、難なく鷹時を飲み込んでいく。

「あ・・・熱っ・・・!あっ・・つぃ・・・ああっん、タカぁ!!」


苦しいよりも何よりも、まずその熱さに翻弄される。

溶かされた結合部は、
さらに熱で溶かされて、なおもお互いが溶け合って混ざり合っていくようで。



鷹時は、一成の呼吸が落ち着くのを待っていれくれる・・・
かのように思えたんだけど。




「悪ぃ・・・カズ・・・。
今だから・・・言うけど・・・ぶっちゃけ俺、そんなに・・・余裕、ないんだわ・・・」


一成の中が鷹時の形に馴染むのを待ち切れず、鷹時は動き出す。



え・・・・!? 


一成の、さっきの不安がと溶けていく。
そうか・・・一緒なんだ・・・鷹時も。



同じように不安を抱えている。そう思えたとたんに、
引き攣れるような痛みの中に、じわじわと別な感覚が広がっていく。



「くっ・・・カズっ・・・!一度・・・イく・・・から・・・俺・・・っ・・・!」


そう言ってさらに腰を速める。




「あっ、あっ、あっ!」

「・・・くぅっ・・・!」

鷹時が一瞬、ぶるりと震えた瞬間・・・。



滾ったものが、自分の中を満たしていくのを感じた。
その熱が、とても気持ちいい・・・。



「・・・あっ・・・・ん・・・・タカ・・・。鷹・・・時・・・。」

どうしても鷹時の名前を呼びたくて。
鷹時が自分の中で弾けた瞬間に一成も、2度目の絶頂を迎えた。






深呼吸をして息を整えた鷹時が、汗で張り付いている一成の髪をすくってくれた。

「お前の中・・・すげぇ気持ちいい・・・」


そう、まだ、鷹時は一成の中に入ったままで。



一成も、鷹時の頬を両手で包みこむ。

「タカ・・・僕・・・。お前のこと・・・好き・・・かも・・・?」


「・・・はは。かも?ってなんだよ・・・。」




そう言いながら、噛みつくようなキスをされた。
その間にも、鷹時自身は一成の中で確実に復活していって・・・。



「カズ・・・俺も・・・、俺も・・・かも。お前、マジたまんねぇ・・・!」

「ふっ・・・・ん!」

一成の舌を味わいつくし、一旦、舌を引き抜いて、ぺろりと舌舐めずり。 



「へへ・・・完全復活・・・!今度は・・・満足させてやるからな・・・」

一成は、体の奥がズクン・・・と、期待に疼くのがわかった。













「はぁっ・・・もうっ・・・もう・・・・タカ・・・!ああっ・・・ゆる・・・許・・・してぇ・・・!」

「うっそ、まだまだでしょ♪」

一度出して持続力を取り戻した鷹時は、それはそれはもうすごくて、
一成は何度イかされかもうわからない。




一度イくだけでもかなりの体力を使うのに。
いくら、まだヤりたい盛りでも、そろそろ限界が近いわけで。


 
「ああ〜・・・。カズん中、マジ気持ちいい・・・!わかる?すんげぇ俺に絡みついてんの・・・。」

揺すりあげ、鷹時はまるで、温泉にでも浸かった時のような声を上げる。




そんなこと、わかってる・・・!


自分の内壁が、自分の意志とは裏腹に鷹時に纏わりついて、キュンっ、て締め上げて。




「どこで覚えたんだよ?こんな技。ほんとは初めてじゃないんじゃね??」

「ちがっ・・・!あっ・・・あん、ああっ・・・はっ・・・っトキ・・・がぁ・・・!」 



そんなのわかってるくせに!


この何時間かで鷹時に覚えさせたれたのに・・・!



どうも鷹時は、オヤジみたいな言葉攻めに目覚めたらしく、
さっきから一成を言葉でも嬲っていく。


・・・それで感じてしまう一成も一成だけど。





「え?俺が何?」

イジワルく聞く鷹時。その間にも、腰の動きは止まない。 
大きくグラインドさせ、奥まで何度も突き入れて。



かと思えば、入口付近で小刻みに動いて、
一成に、「奥まで入れて」と無理矢理おねだりさせたり。



皮膚同士のぶつかり合う音と、ぐちゅんぐちゅんという音。
激しい息遣いと、甘い喘ぎ声と。


 




探り当てられた前立腺を、鷹時の猛った熱塊で抉られる。

「ねぇ、一成・・・俺が・・・なに?」

そこを執拗に突かれて。


再び何度目かの絶頂をむかえそうになったとき、キュッと根元を掴まれる。



「ひっ・・・!やぁ・・・タカ・・・!はな・・・してぇ!!」

「ほら、俺がなんなの?言わなきゃだめ。」





一成の放出をせき止めておきながら、なおも鷹時は一成を突き上げ続ける。




「いっ・・・あっあっあっ!ああっ、いや!い・・・イカせてぇ・・・!」

感じすぎて、涙と唾液があふれてくる。
それでも鷹時の蹂躙はやまない。



「いやっ!いやぁ!鷹時・・・!鷹時っ!!」

「だ〜から、俺が何?」




もう何も考えらなくて。
ただ、ひたすら鷹時の名を呼ぶ。



「だから・・・ダメだって。俺がなんなのか・・・・言わないと、イかせないよ?」

鷹時のも限界が近いのか、声も多少かすれている。
それでもを音立てて、一成を突き上げて、掻き回していく。



気持ちよすぎてどうしようもなくて。
もうわけがわからなくなって。
ただ、ただ、解放されたくて。



とんでばらばらになった意識を必死につなぎ留め、言葉にする。





「・・・タカ・・・なのぉっ!タカ、がっ・・・!ぼ・・くに、お・・・おしえたの・・・!
き・・・気持ちいいことっ・・・ぜんぶっ・・・タカが・・・っ!タカがっ・・・おしえたのっ・・・!!」



「・・・・っ!!!まじ・・・かわいすぎ・・・!」



二人の結合部は互いの体液が摩擦で混ざり合い、
泡立ったそれはさらに卑猥な音を立てている。



「出し・・・たぃっ!んう・・・タカっ・・・!」

イきたいのにイけない。気が狂ってしまいそうで、
想像以上に辛くて想像以上に気持ちいい。





「・・・っ、カズ・・・俺のこと・・・好き・・・?」


「すきっ・・・だい・・・すきぃっ・・・・」


 

「・・・ありがと」

口付けをおとすと、鷹時は、せき止めていた根本から、そっと手を引いた。





「ああああっ!!」

それは、待ち望んだ開放で。
戒めが解かれたそれは、びゅくびゅくと一成の腹へと散っていく。





「・・・あっ・・・あっ・・・・・」

まだ、ひくんっとひくんっと痙攣しながら、
快楽の証をこぼし続ける一成を見て、鷹時はニヤリと笑う。

「どんだけ出んだよ、お前・・・。」


そして。



「・・・え・・・!?」

鷹時の剛直は、勢いを失うことはなく、再び一成の中で動き出す。

「も・・・・!嫌・・・・嫌だ・・・タカ!!も・・・イきたくないっ・・・・!」



一成は、本気で泣きだした。

だって・・・もう・・・無理・・・!



一成の眼から、涙がポロポロとこぼれていく。
それを、鷹時はキスですくい取る。




「ごめん、もうひどくしないから・・・、今日は、もうこれで最後だから・・・」




そう言ってまた、深い深い口づけを落とし、今度こそ最後だからと、
ゆっくり、ゆっくり、いたわる様に、やさしい快楽だけを与えてくれて。





一成が最後の限界を迎えると同時に、鷹時もまた、一成の中へ最後の熱を放った。

















「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめん・・・。ごめんて、カズ・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


鷹時は、もうどのくらいこうして謝っているだろう。
一成は毛布に丸まったまま出でこない。


鷹時は、毛布ごと後ろから一成を包み込んだ。





「カズ・・・・。ほんとにごめん。」




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



一成の後頭に、布越しのキスをする。
何度も何度も。そしてまた、きゅっと抱きしめる。



「・・・お前が・・・可愛いのだって悪いんだぜ??」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「なぁ・・・カ〜ズ・・・」

「・・・・・・。」

「・・・ね?許して・・・?」

「・・・。」

「・・・カズぅ・・・。」

めずらしく鷹時が情けない声を出す。
ホントに反省しているのだろう。


 
一成も、別に鷹時を許せないわけじゃない。ただ、怒っているだけ。
その違いがどこにあるかを聞かれれば答えられないけど。


 
でも、「許せない」、っていうのとは、なんか全然違う気がするから。




情けない声を出し続ける貴重な鷹時が、なんだか可愛くて。

「・・・・・カズ〜〜〜〜っ(泣きそう)」



ほんとに、こんな鷹時、初めてで。


だから。




「・・・腹・・・減った・・・・。」

「ほへっ・・・?」


一成の想定外の言葉に、思わず変な声まで出してるし。



「だから・・・腹・・・減ったの!!」

もぞもぞと、毛布から顔だけを出して掠れた声で怒鳴る。 
鷹時をきっと睨み付けた目は赤く腫れていて。頬もほんのり紅くて。



いかにも、いままでヤってました!と言わんばかりの、やらしい空気を纏っていて。



なおさら鷹時は、ドキドキのタジタジで。





「な、何が・・・食べたい・・・?」

「・・・プリン・・・」

唇をとがらせて答える一成は、また襲いかかりたくなるくらいかわいくて。



「プ、プリン・・・無ぇよ・・・・・?」



「じゃあ、買ってこい!!バカ鷹!!」


脚をばたつかせて、鷹時を蹴る。


「イテっ!わ・・・わかったよ・・・!」





「お前持ちだかんな。」

「わかってるよ・・・」

「ちゃんと高い、ウマイやつ、買ってきて。」

「わ、わかってるよ・・・?」

「3個、買ってきて。」




はは・・・と鷹時も笑う。ほっとしたように笑う鷹時はやっぱり男前で。


「了解いたしましたよ、ご主人さま。だから・・・ちゃんと、いい子で待ってて・・・?」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん。」


チュッと一成に触れるだけのキスをすると、鷹時は財布を掴んで急いで部屋を出た。



階段を駆け下りていく音が、だんだん遠ざかる。

鷹時が出て行ったドアを見つめる。






今日は、もうこれで最後だから。


鷹時は確かにそう言った。


「今日は」ってことは、またこれからもあるわけで。

それがすごく、嬉しくて。





「今度は・・・手加減してもらお・・・」

真っ赤になった顔を毛布にうずめ、
一成は、一人幸せを噛みしめながら鷹時とプリンが帰ってくるのを待っていた。




(完)
なんじゃこりゃ〜〜〜〜って感じですが。なんだか、想像以上に長くなってしまった・・・。

当初の予定より、鷹時が鬼畜になってしまったせいだ!!
しつこいよタカ!カズ、泣いちまったよ!あり得ない世界ですが、いいんです。

だってほら、ファンタジーですから。そう!BLは乙女のためのファンタジーなんです!!


 
2009/03/10