ゆずれないモノ 11





マンションのエントランスに着くと、
亜月が周りを確認し、手をつないできた。


驚いて亜月を見ると、
悪戯っ子のように、にぱっと笑い、
こういうのもいいだろ?と言った。


そのままエレベーターに乗り込み、
監視カメラがあるにも関わらず、
二人はキスをする。


8階に着くまで、一言も言葉は交わさなかったが、
つないだ手は、ぶらぶらと揺らし、
山野がきゅ・・・と力を込めると亜月もまた、きゅ・・・と握り返してきた。






山野が先に入浴を済ませ、
続いて亜月が入っている間に夕食の支度にとりかかる。



お洒落な服に身を包んで、
お洒落な店でディナーをとるのもいいが、

風呂に入り、ゆったりとした楽なルームウェアを着て、
あとは寝るだけ、の状態で、
好きなだけお酒が飲める家飲みも最高にいい。






そして今夜は
亜月の大好きな、
お待ちかねの、山野特製の唐揚げがメインだ。




といっても、使うのは、広告の品のグラム89円の安い鶏肉だ。

基本的に山野は、
肉類は安売りで100円を切ったときに、大量に買って冷凍する。


それらで作られる山野の料理を、
いいとこの坊ちゃんのはずの亜月は
なぜか旨いと言って食べてくれる。



もっと旨い、豪華食材のいいものを食べているだろうに、
山野には解せないが、
自分が作ったものを旨いと食べてもらえるのは
やはり嬉しいものだ。



その鶏肉を、皮は剥がずに、一口サイズより少し大きめに切って、
適量の黒砂糖とガーリックパウダーをまぶして、しばらく置いておく。

安い肉を、少しでも美味しく、ジューシーするための工夫だ。

ヨーグルトとか、他にも方法はあるらしいが、
いろいろ試した結果、
黒砂糖が一番保存もきくし、手間がかからなくていい。

山野にとってはこれで十分だ。


馴染んだ頃、塩コショウを振って揉みこみ、
片栗粉をまぶして揚げるだけの、
なんの捻りもない極めてシンプルな唐揚げだ。




その他に、
大葉ときゅうりにミョウガ、チキンやエビを巻いた生春巻き、

おつまみになるのか不明だが、
これまた亜月ご指名の、
山野特製ナポリタンを作って大皿にどんと盛る。

粉チーズが無いので、コーヒー用の粉末ミルクをかけるが、
実はこれは隠し味にも使っていて、
これがなかなかコクと旨みを出してくれる。



サラダは、レタスにキャベツ、
スライスして水にさらして辛みを抜いた玉ねぎと大根。

その上に、プチトマトとカットしたゆで卵で彩り、
コーンと砕いたポテトチップスを散らした。

それらを、美しい葉っぱ模様のデザートボウルに、
見栄え良く盛り付け、
シーザードレッシングとゴマドレッシング、
マヨネーズをスタンバイ。

あとは取り皿に取って、
好きなドレッシングかけるというスタイルにした。


気分的に、キッチンのカウンターでディナーをとることにして、
クリスマスということもあって、
グリーンに白のラインの入ったランチョンマットを用意。

雪の結晶を模(かたど)ったコースターの上に、
ビールの注がれた、背の高いスラリとしたビアグラスを置く。


ハイセンスなインテリアも手伝って、
本物のオシャレなダイニングバーにいるような感覚を味わえる。



そして、
部屋の電気を落とし、間接照明だけにして、
キャンドルに灯を灯せば、
幻想的で、綺麗な明かりが揺れた。


「紅ちゃんのくせに、かっこつけ過ぎー・・・」

亜月はそう言いつつも、
やっと雰囲気のある、恋人同士のディナーの出来栄えに、
女じゃねぇけど、こういうのいいな・・・と、うっとりしている。



飴色の灯りの中に浮かび上がる亜月は凄く綺麗で、
山野の胸が鳴った。

ノートパソコンで、動画を利用して、
バーを思わせるジャズテイストのBGMを流し、
乾杯した。



まさにBar YAMANOの開店だ。






大好きだと言ってくれている唐揚げを、
美味しい美味しいと言いながら頬張って、
ビールを流し込む亜月を見ると嬉しくなってくる。


作った甲斐があったというものだ。


大柄な男二人なだけあって、それらは全て、ぺろりと平げた。




そして、二次会と称して、場所をキッチンからリビングに移し、
スパークリングワインで乾杯しなおした。

クリスマスケーキと、
生ハムを乗せたチーズクラッカーをぱぱっと用意して、
それらを摘まみながら、のんびりとTVを見た。

ソファにもたれかかり、時折、どちらからともなくキスを交わす。

なんだかくすぐったいけれど、
心から幸せを感じた。



確かに、外食をすると、こんなふうにキスはできない。
山野も、家で二人パーティして良かったと、
亜月の腰に手をまわし、もう一度キスをする。

唇が離れると、
ほろ酔いの亜月が、熱っぽい目で見つめ返してきた。











「亜月くん」

あと30分ほどで日付が変わる頃になって、
思い切って山野は亜月に声を掛けた。




「亜月くんに似合いそうと思って買ってみたんだけど・・・」

意を決して、ショップのロゴの入った一番小さな紙袋を渡す。


「一応、クリスマスプレゼントのつもり。
センスのない僕が選んだから、気に入るかわかんないけど、
開けて・・・今、着てみて?」





亜月は、丁寧に袋とラッピング用紙を剥がして、
中に入っていたものを取り出して広げた。


「これ・・・俺に?」

「うん・・・趣味じゃないかもしれないけど・・・
亜月くんに似合うと思って・・・選んでみたんだ・・・」


「いいじゃん、これ!ほんとにお前が選んだの!?」

亜月は、しげしげとプレゼントを見つめ、
意外な程に喜んでくれている。



山野は、自分のことはからっきしだけれども、
客観的に見えるモノに関しては、キラリと光るセンスを発揮する。


その例が、インテリアやフィギュア製作などに活かされているわけだが。




山野は亜月をイメージしながら、一生懸命選んだ。

薄手のニット素材の、
さらりと編み込まれたVネックのカットソーで、
白に近い淡いピンク。

ネック部分と袖にそれぞれ1センチ程度の幅に
ぐるりと、黒糸で薔薇の刺繍が施してある。

見えない裏地に、
ショップのロゴがさり気なく印刷されているのも
どことなく亜月が好きそうだと思った。


型も、細身のシルエットで、
亜月の身体のラインを綺麗に演出してくれそうだと思う。


「紅ちゃん、ありがとう!」

お礼を言う亜月の表情はすごく可愛くて、
おもわず自分の顔もふにゃりと緩む。


ピンク系は着た事無いと言いながら、
さっそく袖を通してくれた。

生着替えにドキドキしながら、その様子を見守る。



想像通り、亜月によく似合っていて、
身体に程良くフィットし、亜月の魅力を最大限に引き出す。




「ね、ね、紅ちゃん、どう?」


山野の目の前で、両手を広げてくるりと回り、
モデルのようにポーズを決める。

風呂上りに着ていた、
寝巻代わりの、黒いラフなルームパンツとも不思議と合っていて、
亜月が着ると、驚くほど様になる。

まるで雑誌のモデルのようだ。


「あんまり、こういうシンプル系着たことないけど、結構似合うんだな、俺」

亜月もご機嫌だ。

鏡の前で、さらに色んなポーズを決めている。



「かわいいよ」

「かわいいって何」

ぶはっと笑う亜月に、山野はすごく似合っているよ、と言いなおした。


近づいて、頬に手を添える。

一瞬驚いた亜月も、
自然に目を閉じ、互いに唇を貪りあう。


山野はそのまま、亜月をソファに押し倒した。


「ちょ・・・紅ちゃんっ・・・」

少し狼狽える様子の中には、明らかに期待が混ざっている。


何度も何度もキスをして、
亜月をとろとろにしていく。



そして今しがた、プレゼントしたカットソーをたくしあげた。

「こ、紅ちゃん・・・今着たばっかりじゃん・・・」

そう言って亜月が、脱がしにかかる手を阻止しようとする。



「・・・でもほら・・・、男が服をプレゼントする時って、脱がせる為なんでしょ?」

そう耳元で囁けば、
亜月の頬が真っ赤に染まった。



「あっ・・・・」



阻止しようとする亜月の両手をひとまとめにして、
頭上で固定した。


抵抗しようと思えば出来なくもないのに、
亜月はされるままだ。

乳首が見える辺りまでカットソーをたくしあげる。

ぴんっと主張する桃色の突起に、ねっとりと舌を這わせた。


「いやっ・・・」

嫌と言いながら、
山野が覆いかぶさりやすいように
身体をずらして、体勢を整えてくれるのが可愛い。

左の突起を舌で嬲りながら、
右の突起も、やんわりと捏ねまわしてやる。



「あっ・・・だめっ・・・」

「・・・・ダメなの・・・・?」

「・・・・・ダ・・・ダメじゃ、ないよ・・・・・」



(ぐああぁっ!!やばい・・・可愛い・・・可愛すぎるっ!!!!)

頬を赤らめ、うるんとした目の亜月の
異常な可愛さにノックアウトされそうだ。


これもまた、
以前の生意気で身勝手な亜月があったからこその賜物だ。
そのギャップが、下半身に強烈に響く。




「うん・・・ダメじゃないって知ってるよ・・・だって亜月くんはHだもの」

「やっ・・・」

目をギュっと閉じる様がまた堪らない。


きっと亜月自身、こんな風に組み敷かれて蹂躙されることに
性的興奮を得やすい性質なのだろう。



日頃の俺様ぶりが嘘のように、
山野の腕の中では従順な娼婦のようになってしまう。

それがまたいい。


「うわ・・・しっとり・・・・亜月くんかわいいね、おっぱい」

わざと音を立てて、
乳首を吸い上げ、チロチロと舌を高速で動かしてやると、
だんだん亜月の股間の辺りが硬く盛り上がってきた。



口づけを、だんだん下の方へ下ろしていく。
その度に、亜月は可愛い声を上げながら、とぴくぴく震える。


亜月の履いているものを脱がそうと、
ウエストに手を掛ければ、
脱がせやすいように、自ら腰を浮かせてくれた。

口ではやだ、と言いながら、
やる気満々なのがこれまたそそる。



下を全部脱がせると、亜月の赤黒い猛りがぷるんと飛び出す。

今の亜月が身に纏っているのは、
プレゼントしたカットソーだけだ。

それも、胸までたくしあげられ、
ぬらぬらと光る乳首が可愛く覘いていて、
ものすごく厭らしい格好だ。


亜月の白い肌と、
うっすら割れている腹筋がなんだかミスマッチで
ものすご色っぽい。



亜月のペニスにちゅ・・・とキスをして、
そのままねっとりと、敏感な陰茎を口に含んでやる。


「んっああ・・・・」

このグロイ肉棒を見るたびに、純粋にカッコいいと思う。

一体、何人の女を抱いてきたのだろう。



くびれた部分を舌でちろちろとなぞり、裏筋にも丁寧に舌を這わせる。

そのまま下に進み、柔らかい陰のうを口に含んでやった。

「あんっ」


いい反応だ。


歯を立てず、唇だけでそこを食んだり吸ったりしてやると、
内腿は小さく痙攣し、茎を扱く手にどんどん蜜がたれてくる。


そしてそのまま一気に先端までべろりと舐め上げ、
先端を口に含み、一気に喉まで呑み込んでやる。


「あ・・・ひああっ・・・!」

予想通り喉の奥に噴射されるそれを、山野は全部飲み干した。


もちろん、これで終わりなはずがない。


息の上がっている亜月の上体を起こして、
ソファに座らせ、山野は亜月に向き合った状態で床に膝を付いた。

そのまま、亜月の膝裏に手を差し入れ、
持ち上げると、自分の両肩に、亜月の両脚をひょいと掛ける。


「ちょっ・・・こ、紅ちゃん・・・っ」

ぱっかりと開かされた脚は、
山野の身体を挟んでいるため、閉じることができない。


なにもかも丸見えな恥ずかしい格好に亜月の顔が羞恥に染まる。

「ちょっ!紅ちゃん・・・これやだ・・・恥ずかしい・・・」


再び、堂々と勃ち上がった亜月自身と、
ピンクのふっくらとした、菊華が目の前にある。

羞恥心からか、亜月は身を捩り、
思わず抵抗するが、山野はあっさりその抵抗を封じた。




そして、

「やぁ・・・だめっ!それはダメだよっ、紅ちゃん!!ひあ・・・」


亜月の悲鳴が上がる。


今までは、指とジェルで解してきたそこへ、
山野は、なんら躊躇うことなく舌を這わてみた。


「いやっ!それ、やだ!」


初めて蕾に舌が這わされ、
信じられないといった目で山野を見る。

「・・・っとにお前、どこんでこんなんばっか覚えるんだよ!」

「ふふふ・・・ネット先生」

器用に舌を蠢かし、溶かすように舐めてあげると
恥ずかしがって腰を捩って逃げようとする。


それを無視して、山野はそこへ唾液を送り込んで、
どんどん舌で舐め溶かしていく。

その部分に、指やペニスが挿入されるのはセックスの一環として
受け入れてはいるが、
舌が肛門に触れることには強い抵抗があるようだ。



それでも気にせずに、
ぺろぺろと舐めまわしてみる。


「あっ・・・やぁ・・・」

「いやな割に、お尻の方に蜜が垂れてきてるよ」


猛ったペニスからは、感じている証の先走りが
つー・・・と菊門まで零れてきている。


それらを、中に押し込むようにして、さらに攻めていく。



舌先をすぼみに当て、軽く突いてやると、
亜月は短く悲鳴を上げた。

さらにつんつんとそれを繰り返し、
どんどん溶かされてとろとろに柔らかくなったところで、
ぐにゅうっと舌を中へ滑り込ませた。


「ひあん・・・」


びくんと亜月の身体が大きく跳ねた。


すでに抵抗する気力がなくなったのか、
くったりとソファに身を沈め、涙目で胸を喘がせる。


抵抗を封じるために押さえていた手を外してやると、
亜月の脚は力なく山野の肩を滑り落ちた。


自由になった手で、
亜月の濡れた勃起をくちゅくちゅと扱いてやる。

甘い声が亜月から漏れ、
もう片方の手は、舌と一緒に、亜月の粘膜に潜り込み、
掻き回してやると、さらにその声は甘くなる。


快感に目を蕩けさせ、半開きの口から洩れる吐息が
異常なほどに色っぽい。


「だめっ、だめっ・・はぁんっ・・・・」


指で前立腺を抉られ、堪え切れずに亜月はまた射精すると、
自らの腹を汚した。


「どうしたの、亜月くん・・・・、まだ早いよ・・・?」


粗相した残滓を、山野は舌で舐め取っていく。


まだこれからだよ、そう呟いて見つめれば、
亜月は、やだっ・・・、と声を上げ、顔を隠した。


そんな亜月の腰を掴んで、くるりと身体を反転させる。

ソファにうつ伏せるように跪かせ、
まるで尻を突き出すような格好を取らせた。

その格好は、亜月にはかなり抵抗があるようで、
嫌だと小さく繰り返す。



その恥ずかしい格好のまま、山野は後ろから覆いかぶさり、
放出したばかりの亜月の陰茎にごしごしと刺激を与えれば、
それはまた、どんどん硬度を増していった。


背後から刺激されている自分の有様に、
亜月はどんどん興奮しているようだった。


亜月の膝がぷるぷると震え、
腰が落ちそうになると、山野が尻をぴりゃりと軽く叩いて、
それを許さない。



「いや・・・紅ちゃん・・・」

涙声で訴えられても、
それは山野の嗜虐心を煽るばかりだ。


「こら、亜月くん、だめだよ・・・
ほら、こうして、お尻、そのまま上げててね」



そういって、また、亜月の菊門へ、指を挿入し、
くちゅくちゅと掻き回し始めた。


「あん・・・あっ・・・」

我慢できない快感に、腰をもじつかせる。



「や・・・なんかやだ・・・!」

「何がやなの?こんなに喜んで指に絡んでくるくせに・・・」


「だって・・・・だって・・・
いつもの紅ちゃんじゃなくて、いつもの紅ちゃんなんだもん・・・・」

・・・ん?

「・・・ごめん亜月くん、言ってる意味がわかんないよ・・・?」


亜月は、う〜・・・と、少し泣きが入ったものの、
ソファにつっぷしながら呟いた。


「・・・だって・・・だって、紅ちゃん・・・Hの時は、いつも
なにかになりきってんじゃん・・・。
今の紅ちゃん・・・普段の・・・いつもの紅ちゃんなんだもん・・・」


「・・・そっか・・・」


亜月曰く、

いつもセックスの時は、山野にはなんらかのスイッチが入り、
何かになりきったような状態なので、
亜月もそれに乗っかって、セックスを楽しめるようなのだが、

今の山野は、スイッチの入っていない、素の状態の山野だ。

普段のままの、素の山野に抱かれるのは初めてで、
とてつもなく恥ずかしいのだという。


まるで、色恋沙汰に初な生娘のような反応
(といっても生娘を相手にしたことはないが)の亜月に、
山野の牡芯はグンっと成長する。


「そりゃあ僕だって、たまには素のままで亜月くんを抱きたいもの」

山野だって、素の自分に感じている亜月を感じたいし、
たくさん触りたい。


そう言って、その猛った牡を亜月の入口に当てた。


「挿れるね・・・」

「あ・・・」

ひくんと菊が収縮して、
山野の先端にまとわりつく。


そしてゆっくりと奥まで挿入した。


「あ・・・ああっ・・・」

「ふふ・・・そう言えば、バックでHするの、初めてだね」


亜月は恥ずかしいのか顔を隠したままだが、
耳が真っ赤になり、震えている。


「分かる?亜月くん、ほら、今ね、すごく絡みついてる・・・
ほらほら・・・あっ・・・僕の形にね、馴染もうとしてるんだよ、君の中が・・・」


「うっ・・・うるさい・・・!」

結局、素でも言葉攻めをする山野に、
亜月が怒ると、さらに中が締まった。

ぬるぬるの粘膜が、吸いつくように絡みついてきて、
中が収縮するたびに山野を締め付ける。

もう我慢できなくて、山野はその中で自分の猛りを動かした。



「あっ、あっあっぁ・・・」


後ろからだと、なんだか無理やり犯しているみたいで、
変に興奮してくる。



山野が亜月に腰を強く打ちつければ、
皮膚同士のぶつかりあうパンパンという音が
部屋に響いた。



「あ・・・・、や・・・やだっ・・・・」

「・・・今度は何が嫌?」


とても嫌そうには見えない。

中はとろとろ、前もビンビンにしておいて、
嫌だなんて、どの口が言うのか。



「紅ちゃん・・・あっ・・・お、お腹が・・・」



首を捩り、山野に必死に伝えようとしている。


「あ・・・当たる・・・から・・・」


どうやら、いつもと当たる位置が違うということを
訴えようとしているようだ。



「なぁに?ダメなの・・・・?」

ピストンを止めずに聞き返す。
亜月の頬には涙が何筋も零れていた。

「・・・・ダメじゃ・・・ない・・・・けど・・・」

「じゃあ、いいじゃない」

「あぁあん」

そしてスピードを上げて、
ガンガンに突いてやる。

「あっ、あっ、あっ」


山野の突き上げに合わせて短い喘ぎが漏れる。


後ろから挿入を繰り返しながら、
しなる亜月の背面にうっとりする。


つー・・・と背面を指でなぞれば、びくんと震え
中がぎゅっと締まる。

「亜月くん・・・凄く綺麗だよ・・・」


亜月に締め付けられ、高みへと押し上げられる。

「あ・・・くっ・・・・出る・・・亜月くんっ」

「んっ・・・」

山野は達しそうなタイミングで猛りを引き抜いた。


赤く充血したふっくらとした菊門から、
濡れた陰茎が、ぬるりと引き抜かれる様は、
なんとも言い難い程の卑猥さだ。


その卑猥なもので、
綺麗な背中を穢してやりたいという衝動に駆られ、
山野は亜月の背中に熱を放った。


その綺麗な背中が、
自分の体液で汚れていくのが堪らず、ゾクゾクしてくる。


まだ絶頂に達していない亜月は、
物足りない様子で腰を振って、山野に催促する。


「ね・・・紅ちゃん・・・まだしてよ・・・」

自ら、尻を両手で開いて山野におねだりする。


まだまだ元気な山野の復活はすさまじいもので、

すでに上を向いている山野の猛りに
亜月は釘付けだ。



「紅ちゃん・・・!」

亜月の要望は分かっている。
でも、それをすぐに叶えてやる気はない。

もっと焦らしてやりたくなる。


涙目で自分を呼んで、
入口を、くぱっと開いてまで催促する、
淫らな恋人が可愛くて堪らない。

これが、ほぼ一カ月前まで、
自分をオタク、童貞だと罵り、
馬鹿にしていたあの俺様な亜月と同じ人物とは思えない。


立場が逆転し、そんな下剋上のような状況に、
山野の本能がザワザワと刺激されるようだ。


ひくひくと襞は収縮し、
亜月のペニスからは、たらたらと蜜が零れ、
背中には自分の放った精子が流れ落ちていく。

その様を、後ろから眺めて悦に浸り、
スイッチも入っていないのにと、自分の嗜虐性に山野は自嘲する。

もともと、そういう性質なのだろう。



「亜月くん・・・ベッドにいこうか」

「・・・はい」


素の山野が相手なのに、亜月はもう言いなりだった。


「ベッドで、たくさん、たっくさん、突いてあげるね・・・?」

「・・・・・・はい」


亜月は期待に満ちた目で、
うっとりと山野を見つめ、そしてゆっくりと立ち上がった。


その手を取り、山野は亜月の手を引いて、
淑女をエスコートをするように寝室へと向かう。


こんな物欲しそうな淫乱な恋人は、
こんな動きづらい場所ではなく、
ベッドの上で盛大に仕置いてやらないとね。


お望み通り、たくさん突いて突いて、啼かせて、喘がせて、
思いっきり悦がり狂わせてやりたい。



せっかくやさしく抱こうと思っていたのにね、と
自分のサドっ気に苦笑いするしかない。


時計に目をやれば、既に日付は変わっていた。



恋人同士になったばかりの二人の夜は甘く激しい。




その夜は、
亜月の快楽に喘ぐ声が、いつまでも寝室に響き続けていた。







12へ
この絶倫どもめが(`_´メ)ノ

実は知ったかぶって、ファッションのこととか料理のこととか書いてますが、
私はお洒落に関してはセンスの欠片もございませんし、
料理にいたっては、実はぶっちゃけ好きじゃありません(^^ゞ。

好きじゃないけど、お金ないから外食出来ずに、仕方なく自炊です。

この話のインテリアや料理の描写は、比較的、自分の家を参考にしたり、
料理も、いつも自分がやっていることを、それっぽっく書いてるだけです・・・。えへっ☆

たいしたこと書けなくて申し訳・・・<m(__)m>


2013/02/17